当院建物のエコロジー性能(熱環境) [当院の取り組み]
当院の建物は、地中熱ヒートポンプ・RC外断熱・熱交換換気の三本柱によって、エコロジー性能(熱環境)を高めています。
※当院のeco-concept → http://fujisawa-clinic.info/eco_concept.pdf
はたしてこのエコロジー性能が、北海道の厳冬期間にどのくらい効果があるのか?
昨年12月から今年4月にかけて、札幌市立大学 デザイン学部・大学院デザイン研究科の斉藤雅也准教授のチームが実測調査を行いました。
性能評価としてはとても高い結果が得られ、9月に行なわれた空気調和・衛生工学会大会で、札幌市立大学大学院生の酒田さんが研究発表されました。
また、来年6月にチェコのプラハで開催されるClima2013という国際会議でさらに新しく解明した部分を加えて投稿されます。
斉藤准教授によると、札幌市もようやく地中熱利用の価値を再評価しているようで、市の具体的な政策に取り上げていくような動きになりつつあるとのことです。
当院のエコに対する取り組みを自己満足で終わらせるのではなく、世の中の未来がより良くなるために貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。
斉藤准教授とゼミ生の皆さんのご尽力に、心からお礼申し上げます。
● 斉藤准教授からのご報告
性能評価については、建物の断熱性がかなり良好であることもあって、たいへん効率よく地中からの熱を暖房に利用できている実態が明らかになりました。
エネルギー評価に加えて、エネルギーの「質」を定量化できる「エクセルギー」の概念まで拡張して評価したところ、地中からの熱を電力とともにヒートポンプに投入して、効率よく室内に供給できていることが確認できました。
僭越ながら、ヒトの身体の心臓を始めとする内蔵の働き、血流調整と、建物の地中熱利用、ヒートポンプの話は同じアナロジーで説明できるのではないか、、、と感じています。
考察として、ヒートポンプの出力サイズについて課題が挙げられました。つまり、さらに小型化した(サイズダウン)製品ができてくると、温熱快適性を損なわずに、より環境に負荷をかけないシステムが構築できるのではないか、、ということです。現在のポンプは(10kWのサイズしかないので仕方ないのですが)少々室の熱負荷に対して大きめで、逆に全体の動力負荷を高めている可能性があるので、本州などに乱立している「断熱性の低い建物」用にヒートポンプが開発されているのではないか、、、というイメージを持ちました。
技術革新は、ひとつの側面では片手落ちになる可能性があるので、エネルギー効率という割り算した数値だけで判断するのではなくて、システム全体の流れを忠実に見る必要があることも改めて実感した次第です。
● 札幌市立大学・大学院生の酒田さんの論文
日本語論文: 地中熱利用・外断熱住宅の冬季実測とエネルギー・エクセルギー解析
英文論文: A Field Measurement of the Utilizing Geothermal and External Insulated House in Winter Season with Energy and Exergy Analysis
※論文の内容の詳細・別刷などについては、札幌市立大学にお問い合わせください。
院長
藤澤心臓血管クリニック
http://www.fujisawa-clinic.info/
mail@fujisawa-clinic.info
※当院のeco-concept → http://fujisawa-clinic.info/eco_concept.pdf
はたしてこのエコロジー性能が、北海道の厳冬期間にどのくらい効果があるのか?
昨年12月から今年4月にかけて、札幌市立大学 デザイン学部・大学院デザイン研究科の斉藤雅也准教授のチームが実測調査を行いました。
性能評価としてはとても高い結果が得られ、9月に行なわれた空気調和・衛生工学会大会で、札幌市立大学大学院生の酒田さんが研究発表されました。
また、来年6月にチェコのプラハで開催されるClima2013という国際会議でさらに新しく解明した部分を加えて投稿されます。
斉藤准教授によると、札幌市もようやく地中熱利用の価値を再評価しているようで、市の具体的な政策に取り上げていくような動きになりつつあるとのことです。
当院のエコに対する取り組みを自己満足で終わらせるのではなく、世の中の未来がより良くなるために貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。
斉藤准教授とゼミ生の皆さんのご尽力に、心からお礼申し上げます。
● 斉藤准教授からのご報告
性能評価については、建物の断熱性がかなり良好であることもあって、たいへん効率よく地中からの熱を暖房に利用できている実態が明らかになりました。
エネルギー評価に加えて、エネルギーの「質」を定量化できる「エクセルギー」の概念まで拡張して評価したところ、地中からの熱を電力とともにヒートポンプに投入して、効率よく室内に供給できていることが確認できました。
僭越ながら、ヒトの身体の心臓を始めとする内蔵の働き、血流調整と、建物の地中熱利用、ヒートポンプの話は同じアナロジーで説明できるのではないか、、、と感じています。
考察として、ヒートポンプの出力サイズについて課題が挙げられました。つまり、さらに小型化した(サイズダウン)製品ができてくると、温熱快適性を損なわずに、より環境に負荷をかけないシステムが構築できるのではないか、、ということです。現在のポンプは(10kWのサイズしかないので仕方ないのですが)少々室の熱負荷に対して大きめで、逆に全体の動力負荷を高めている可能性があるので、本州などに乱立している「断熱性の低い建物」用にヒートポンプが開発されているのではないか、、、というイメージを持ちました。
技術革新は、ひとつの側面では片手落ちになる可能性があるので、エネルギー効率という割り算した数値だけで判断するのではなくて、システム全体の流れを忠実に見る必要があることも改めて実感した次第です。
● 札幌市立大学・大学院生の酒田さんの論文
日本語論文: 地中熱利用・外断熱住宅の冬季実測とエネルギー・エクセルギー解析
英文論文: A Field Measurement of the Utilizing Geothermal and External Insulated House in Winter Season with Energy and Exergy Analysis
※論文の内容の詳細・別刷などについては、札幌市立大学にお問い合わせください。
院長
藤澤心臓血管クリニック
http://www.fujisawa-clinic.info/
mail@fujisawa-clinic.info
2012-12-16 16:29
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